防水工事

防水工事に該当するもの

防水工事とは、アスファルト、モルタル、シーリング材等によって防水を行う工事のことです。
具体的には、アスファルト防水工事、モルタル防水工事、シーリング工事、塗膜防水工事、シート防水工事、注入防水工事等が該当します。
防水工業の材料で気になるものを少し説明しておきます。
・アスファルト…一般的に「アスファルト」と呼ばれているのはアスファルト合材と言われるものです。「アスファルト」を厳密に言うと、原油に含まれる炭化水素類の中で最も重質な物で、石油の分流精製の際に残る物質のことです、この「アスファルト」に砕石・砂・石粉を混合させたものがアスファルト合材です。
・モルタル…セメントと細骨材と呼ばれる砂を3:1の割合で混ぜて水を加えて練ったもので、仕上げに使われるものです。
・シーリング…構造物の防水性や気密性を保持するために、継ぎ目や隙間に充填(じゅうてん)する材料のことです。
★わかりずらい工事も少し説明しておきます。
・シーリング工事…建物の外壁ボードの間や外壁とサッシの隙間などをシーリング材で埋める工事のこと(建物の防水・気密性の確保)
・塗膜防水工事…液状の防水材料を塗り、化学反応で膜を作る工事のこと(勾配のない屋根やベランダなどひとが歩行する場所の防水に向いてる)。
・シート防水工事…塩化ビニールやゴムでできたシートを接着剤で貼り付ける工事のこと。

他の業種との境界・区分の考え方

1.『とび・土工・コンクリート工事』との境界・区分は
トンネル防水工事等の土木系の防水工事は『とび・土工・コンクリート工事』に該当し、建築系の「防水工事」は『防水工事』に該当します。
2.『左官工事』との境界・区分は
「防水モルタル」を用いた防水工事は『左官工事』・『防水工事』どちらの許可でも施工することが出来ます。

一般建設業で『防水工事』の専任技術になるには

1.『資格』でなるには

  • 1級建築施工管理技士
  • 2級建築施工管理技士(仕上げ)
  • 技能検定・防水施工
  • 登録基幹技能者講習:登録防水基幹技能者
  • 登録基幹技能者講習:登録外壁仕上基幹技能者

2.『学歴+実務経験』でなるには
『資格』を持っていない場合であっても下記に関する学科を卒業している場合、高卒であれば5年大卒・高専卒であれば3年以上防水工事に関する実務経験があれば、一般建設業の防水工事の専任技術者になることが出来ます。

  • 土木工学
  • 建築学

3.実務経験だけでなるには
『資格』・『学歴』がない場合でも、防水工事に関する実務経験が10年以上あれば、一般建設業の防水工事の専任技術者になることが出来ます。
防水工事の実務経験が10年以上なくても下記の場合は、一般建設業の『防水工事』の専任技術者になることが出来ます。

  • 建築工事業及び防水工事業に係る建設工事に関し12年以上の実務経験を有する者のうち、防水工事業に係る建設工事に関し8年を超える実務の経験を有する者