「左官工事」と「とび・土工工事」の『吹付け工事』の違い!

国土交通省の建設業種の考え方は、業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方で見ることができます(クリックすれば移行できます、一度見てくださいね)。

国土交通省の建設業種の考え方・例示に、「左官工事」・「とび・土工・コンクリート工事」ともに『吹付け工事』が書かれています、どのように違うのかをご説明します。

「左官工事」でいう『吹付け工事』は、建築物にモルタルなどを吹き付ける工事のことです。
※モルタルは、セメントに水・砂を混ぜ合わせてもの、コンクリートはモルタルに砂利を加えたものです。

一方「とび・土工・コンクリート工事」の『吹付け工事』は、モルタル吹付け工事と種子吹付け工事の総称です、法面処理のためにモルタル・種子を吹き付ける工事のことです。

簡単に言ってしまえば、吹付ける対象が違うのです。左官工事は建築物に吹き付ける工事に対して、とび・土工・コンクリート工事は法面などに吹き付ける工事なのです。
※法面処理とは…法面は道路建設など(切土・盛土等)によってできた人工的な斜面のことです。この斜面が崩壊したり地滑りなどが起きないように処理をすることです。
※種子吹付け工事…種子、着色剤を混合した被覆材を吹付ける工事のことで、施行後種子が成長・緑化して法面を保護します。