屋根に太陽光パネルを設置する工事は『屋根工事』?

国土交通省の建設業種の考え方は、業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方で見ることができます(クリックすれば移行できます、一度見てくださいね)。

歩いているとよく見かける屋根に取り付けられている「太陽光パネル」、この太陽光パネルを設置する工事は『屋根工事』でいいんですか?というご質問を受けることがあります。

『屋根工事』の建設工事の内容を見てみましょう!
『屋根工事』とは、「瓦・ストレート・金属薄板などで屋根をふく工事」と書かれています、このふく(葺く)とは屋根をおおう(覆う)という意味です。

このことを踏まえて、太陽光パネルを設置する工事を見てみましょう。
太陽光パネルを屋根に設置するには2つのタイプの工事があります。
屋根1体型の太陽光パネルを屋根として設置する工事
②出来上がった屋根に太陽光パネルを設置する工事

①は、太陽光パネルと屋根が一体化したもので屋根を覆うことになります。、したがって『屋根工事』になります。
②は、屋根はすでに出来上がっていますから『屋根工事』ではありません、太陽光パネルを設置する工事です。太陽発電の設備工事に当たりますから『電気工事』になります。
この『電気工事』で行なわれる屋根の止水工事は電気工事の附帯工事になります、防水工事等ではなく電気工事の一環として電気工事のなかに含まれます。

この様に屋根を覆う工事が『屋根工事』になります、一般的な瓦・ストレート・金属薄板など以外であっても屋根を覆う場合は『屋根工事』です。
屋根の断熱工事で、断熱処理を施した材料で屋根を覆う(葺く)場合もやはり『屋根工事』です!