国土交通省の建設業種の考え方は、「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方」で見ることができます(クリックすれば一覧に移行できます、一度見ておいてくださいね)。
建設業許可業種の例示として、『コンクリートブロック積み工事』関連が3つあります、「とび・土工・コンクリート工事」の『コンクリートブロック据付け工事』と「石工事」の『コンクリートブロック積み(張り)工事』、そして「タイル・れんが・ブロック工事」の『コンクリートブロック積み(張り)工事』の3つです。どう違うのでしょうか?
「とび・土工・コンクリート工事」における『コンクリートブロック据付け工事』とは、
根固めブロック、消波ブロックの据付けなど土木工事で規模の大きいコンクリートブロックの据付けを行う工事のことです。また、プレキャストコンクリートの柱、梁などを据付ける工事も「とび・土工・コンクリート工事」の『コンクリートブロック据付け工事』になります。
※根固めブロックとは、河川を流れる水によって、川底や川岸などが削り取られないように設置するコンクリートブロックのことです。
※消波ブロックとは、波を消すために海岸などに置かれているコンクリートブロックが代表的で、テトラポットが有名です。
※プレキャストコンクリートの柱・梁とは、工場であらかじめ作られたコンクリートの柱や梁のことです。
「石工事」の『コンクリートブロック積み(張り)工事』は、
建築物の内外装として擬石などをはり付ける工事や、法面を防護するための法面処理工事、または擁壁としてのコンクリートブロックの積み(張り)工事のことです。
「タイル・れんが・ブロック工事」の『コンクリート積み(張り)工事』は、
コンクリートブロックにより建築物を建設する工事のことです。エクステリア工事としてコンクリートブロックを使う時も「タイル・れんが・ブロック工事」の『コンクリートブロック積み(張り)工事』になります。
※エクステリア工事とは、
「エクステリア」は門扉や車庫、庭に設置されるウッドデッキや植栽、外水道などのことです。書物等では、装飾的に建物外部を捉えて空間や環境を演出する物と書かれています。これらのものをつくる工事のことをエクステリア工事といいます。
細かいことは別にして大雑把に言うと、大きな規模のコンクリートブロック据え置き工事は「とび・土工・コンクリート工事」で、建物内外装に擬石を張り付ける工事や家の周りのブロック塀の工事などは「石工事」、コンクリートブロックで建物を建てる工事は「タイル・れんが・ブロック工事」になるという感じで覚えておけばいいんではないでしょうか。